我輩は、いや間違えた、ボクは最近写真を撮るのに凝っているよ。
と言うのも、今時は携帯電話に充分な性能、画素数のカメラが搭載されてるとは言え、よっぽどカメラに力を入れた機種でない限り、やっぱり光学ズームの有無やレンズの差、マニュアル設定の幅広さ等ではふた昔前のデジカメにも敵わないと思うんだよね。
そういうのがあってか、お出かけ先で撮りたいと思うような光景に出くわしても、「ああ、デジカメ持って来てたらキレイに撮れたのになぁ……」と思うと、ついつい撮る気をなくしちゃう。もちろん携帯しか持ってなかろうと、とりあえず撮っておくに越したことはないんだけど。でもボクそういう鹿だからしょうがないの。
と言うわけで、最近はきちんとデジカメを持ち歩くようにしたの。最初は「せっかくデジカメ持ってきたんだし、大したことないモンでも撮っとこう」みたいなノリだったんだけど、だんだん撮ることが楽しくなっちゃって。
この荒みきった世の中のにも、撮るに足りる一片の価値ある風景というのはまだまだ存在しているみたいだよ。知らんけど。
そんなわけで、先日撮ったハチの写真。
ボクは、ハチに刺されたら問答無用で即死すると思っているからいつでも逃げられる態勢でいたんだけど、その必要はなかったみたい。花粉集めに必死だったよ。
それはそうとハチと言えば、昔テレビでミツバチとスズメバチの戦いを見たんだけど、あれには感動したよ。一応どんなもんだったかうろ覚えなりに説明するけど、詳しく知りたい人はおのれらで勝手に検索なりなんなりせえよ。いや、検索してみてね。
スズメバチとミツバチって、ドラゴンボールで言うとフリーザ最終形態とチャオズくらいの戦闘力の差があるみたいなの。幼虫を食べに巣に侵入してきた一匹のスズメバチに対して、ミツバチは何十匹の単位で掴み掛かるんだけど、スズメバチはまさに「一騎当千」とか「蹂躙」とか「ちぎっては投げ、ちぎっては投げ」とか「ミツバチがゴミのようだ」って感じでまったく意に介さないんだよね。
でもそのうち、何十匹もの捨て身のミツバチにしがみつかれたスズメバチの動きは何故かにぶくなり、やがて死に至るんだ。
さすがのスズメバチも疲れたから?ミツバチに刺されたから?
答えはそのどちらでもなく、「暑くて死んじゃった」んだって。
詳しい数値は忘れたけど、確かスズメバチは48度くらいの温度で死ぬのに対し、ミツバチは50度まで耐えられるんだって。
だからミツバチは自分が死ぬのもいとわず大勢でスズメバチにしがみつき、翅を震わせる摩擦熱で温度を48度まで上昇させて殺すの。
毒針の性能も体格もパワーも機動力も何もかも劣ったミツバチの、たった2度の温度差のアドバンテージ。
何十匹もの犠牲者を出しつつも、そのわずかなアドバンテージを見事に利用したミツバチの劇的な勝利。
なんてドラマティック!
ボクはミツバチを見直したよ。相変わらず怖いけど。
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